咳・喘息

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咳はどんな時にでるの?

咳はどんな時にでるの?

風邪の項目にも書きましたが、のどや肺の中に何かが付いたり、侵入したり、腫れたりするとそれをどうにかしようと思って体が反応して出るのが咳です。

余分な侵入者を自分の力で追い出そう、とする体の防御反応なのです。ですから、基本咳は止めようとしてはいけない、と言われます。そうはいっても苦しそうであればどうにかしてあげたいですよね。咳にもいくつか種類があり、急いで対応しないといけない咳、様子を見ていてもいい咳、和らげてあげたい咳があります。

特徴的な咳もあるので、受診をしてそこを教えてもらうことでだんだんに親御さんもそれを見極められるようになるといいですね。

代表的な咳

異物

何かを誤って飲み込んで詰まらせてしまったときの咳です。息の通り道がふさがるほどのときは、見ていてこちらも息が止まるのでは、と思うくらい苦しそうになります。そこまでいくと咳も出せず、のどの手を当てかきむしる感じになります。
これは頭を下げてうつ伏せにして背中の真ん中を強く押すようにたたいて詰まったものを押し出す必要があります。時間が許せば一度は救命講習を受けておかれるとよいですよね。

風邪、と言われたのにずいぶん長く続くな、という時には疑って家の中でなくなっている物がないか確認

そこまで大きな物ではないと、吐こうとするような咳が一日中思い出したように続くことがあります。風邪、と言われたのにずいぶん長く続くな、という時には疑って家の中でなくなっている物がないか確認したり、レントゲン写真などの検査をしたりすることが大事です。

ちなみにトイレットペーパーの芯(最近はレスなものが多いですが、、、)の中を通りぬける大きさは飲み込むことが可能です。案外大きいですよね。そんな目で、身近な物の大きさに注目し、子どもさんが手に届くところに不用意に置かないよう、気配りをしてみてください。

喘息

喘息

小児ぜんそくや気管支ぜんそくと言われるものです。アレルギーあるいはアトピー体質という言い方をしますが、もともと敏感な体質があることが原因です。息の通り道を気道といいますが、気道には気管支という空気の廊下のような場所があり、そこを通って空気の入れ替えをする肺の中の肺胞をいう場所に空気が出入りします。

この気管支はお口の中と同じような湿った粘膜というものでおおわれています。粘膜には体の防御壁、という役割もあり、体に不利益なものが触れると追い出す方向に働きます。この働きを炎症と呼んでおり、粘膜が腫れて異物を排除する働きのある成分がしみだしてくるようになっています。

アレルギーのある人はその働きが過剰に起こりやすくなっており、刺激する成分が侵入する前から少し炎症が起こっているため、ちょっとした刺激に敏感に反応してしまうのです。その結果、気管支の粘膜は簡単に腫れて中の空気が通れる場所はとても狭くなってしまいます。更に狭くなったその中に異物を洗い流そうとする痰があふれてくるため、更に空気が通りにくくなり、息がしにくくなります。

少しでも息をしやすくしようと咳をして痰を吐きだそうとするのが喘息の咳なのです。粘膜の腫れが主で痰があまり出ないと、咳はあまり目立ちません。その代わり細い空間を空気が通るためいわゆる”ぜーぜー“”ひゅーひゅー“という独特の呼吸の音がするようになるのです。

一見症状がないときのこっそり起こっている炎症をしっかり押さえる治療が大事

この状態を良くするには、症状を抑えることはもちろん、一見症状がないときのこっそり起こっている炎症をしっかり押さえる治療が大事になってきます。喘息の治療が元気な時にもお薬を飲んだり吸ったりするのはこのためです。

苦しくない時にも子どもに薬を与えるのは抵抗があるわ、と感じられる方もおられると思います。ですが、それは将来的にはお子さんがかえって辛くなることにつながるかもしれません。例えば皮膚にけがをした時、一度なら深い傷でなければきれいに治りますよね。でも同じ場所に何度もけがを繰りかえすと傷跡が残ることがありませんか。
気管支の粘膜も同じで、炎症が何度も繰り返されたり、続いていたりすると“気道のリモデリング”というものが起こり、気管支粘膜が厚く硬くなり、喘息が治りにくくなると言われています。
また、お子さん特有のこととして、走るとぜいぜいしてしまうのでだんだんに動かないようになる、身体活動に消極的になる、など、生活上の制約を作り活動の幅を狭めてしまうこともあります。

予防的な治療の柱がまずは内服薬、それでは不十分な場合吸入ステロイド薬

お薬を使うことで心置きなく遊ぶ場面を増やしてあげることはその子なりの成長発達を促し可能性を伸ばすことにつながる有意義な選択かと考えます。最近はその予防的な治療の柱がまずは内服薬、それでは不十分な場合吸入ステロイド薬を使うというものが標準的な小児ぜんそく治療のガイドラインとなっています。

ステロイドは恐い、と思われる方もいるかと思いますが、きちんと管理して使うことができればこれほど味方になってくれる薬もありません。よく説明を聞かれ、納得して使用し、病気をコントロールできる生活を送ることは素敵なことでないでしょうか。

風邪

医学的には感冒(かんぼう)といいます。咳が出る原因としては一番多いと思います。のどにウイルスなどが侵入し、炎症をおこして、のどが腫れて“いがいが”して出ることがあります。
でも、お子さんの咳で一番多いのは、鼻水が出てそれがのどに落ちてきて肺に入らないように押し出すために咳をすることかと思います。なので、子どもの風邪では咳を治療しようと思うと鼻水を治療することがとても大事になるのです。

鼻水は侵入してきたウイルスを洗い流すために分泌されます

それを止めてしまうとウイルスは流されないので、治るまでに時間がかかってしまいます。なので、止めるお薬もあまり良い薬とはいえません。
一番おすすめなのは鼻洗いと鼻吸引、鼻かみができるお子さんは鼻かみなのです。特に横になって寝る時間の前にしっかり鼻吸引や鼻かみをしておくことは咳の防止と睡眠の確保に有用なので、風邪の治りを促す体力温存にもつながります。

ただ、そのお子さんの体力や状態にもよるため、お薬で鼻水が出やすいようにお手伝いしたり、咳き込んで寝られなくなるのを防いだりすることには十分意味があるかと思います。

クループ

クループ

喉頭気管気管支炎という名前もついています。風邪というのは上気道といって鼻・のどにウイルスが侵入して生じる病気ですが、クループはそれよりもう少し体の深いところに炎症が起こって病気になります。
多くはウイルスによるものなので、1週間前後で自然に治りますが、夕方から夜にかけて状態が悪くなることが多いのが厄介です。

“犬の遠吠え様”とか“オットセイの鳴き声”と言われる独特の咳がでるので、一度なったことがあると次から親御さんはすぐ気が付かれるかと思います。喉頭という場所は肺の入口になるところで、そこに炎症が起こると呼吸がしにくくなるため子どもたちはとても苦しそうになります。声を出す場所でもあるので声枯れを伴うことも多いです。
もし夜にそんな状態になり、朝に落ち着いたときは、落ち着いたと様子を見ずに受診しお薬をもらうと夜に同じことを繰りかえすのが避けられるかと思います。この病気については夜、呼吸の苦しさが強い時は救急病院の受診をおすすめする状態です。

泣いてしまうと更に炎症が起こっているところが腫れて更に苦しくなってしまうので、親御さんもご不安でしょうが、なるべくお子さんを安心させられる声掛けを心掛けていただくと少し楽になると思います。

チック

少し古いかもしれませんが、ビートたけしさんが首を振る動作がチックの説明に時々使われていました。瞬きやあのような動作がチックとして有名なように思いますが、チックとして咳払いがでることも時々あります。
新学期などの環境変化があったときや、発表会の前、お友達と喧嘩しちゃった後など、精神的にストレスがかかったときに比較的出やすいですが、基本は体質的なものです。

チックの特徴としては止めようと思えば短時間は止められること、出やすい場面がなんとなくあること、などが挙げられます。本人も“なんかでちゃう”と気が付いていることも多く、短時間は止められても長くは止められないため、やめなさい、と言われるのは辛いことです。
多く出る場面に注目すると本人がちょっと負担に思っている出来事がわかり、そちらを環境調整してあげると落ち着くこともあるので、声にならないサインと考えてよく観察してあげられるといいですね。

かなり目立ってしまう、本人がとても気にしている場合はお薬で調整することが可能です。
体の病気ではないので、咳払いそのものが呼吸器の病気につながることはありません。ただ、たまにチックだと思っていたら異物を飲み込んでいた、ということもあるので、診察は受けられた方がよいかと思います。