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私たちの身の回りにはたくさんの微生物(ウイルスや細菌など)が存在します。ちょっと疲れていたり、初めての微生物にであったりすると口や鼻から入ってきた微生物がそこで暴れて炎症というものを起こします。

炎症がおこると赤く腫れて痛みが出ます。侵入してきた微生物を追い出そうと体が反応します。鼻に侵入すれば鼻水、鼻づまり、くしゃみが出て体から飛ばしたり洗い流したりしようとします。口やのどに侵入すれば咳やよだれが出ます。
微生物の量が多かったり手ごわかったりすると熱を出して微生物が生存しにくい環境を作って殺菌しようとします。これらの体が防御反応でおこす症状を風邪症状といいます。

お薬は少し楽に風邪症状を出させてあげたり、必要以上に体力消耗させないようにしたりするのに有効

微生物と戦う力=免疫力が普通の場合、数日から一週間の戦いで微生物を撃退できるため、風邪は1週間前後で治ると言われています。

このようにほっておいても風邪は1週間くらいで治るのですが、その間息苦しそうだったり、ぐったりしたりしているお子さんをただ見ているのは親御さんとしても胸が締め付けられる思いになりますよね。

お薬は少し楽に風邪症状を出させてあげたり、必要以上に体力消耗させないようにしたりするのに有効です。
また、時に微生物が手ごわかったり、お子さんの体力が弱っていたりすると、微生物が普通は入らない肺などの体の奥に侵入してしまい、点滴治療などの少し強い治療が必要になることがあります。あるいは小さなお子さんだと体力負けして脱水になってしまうことがあります。その状態を早く見つけて大事に至る前に対応するのが医者の役割になります。

お熱

お熱が高いだけで、脳が壊れてしまうことは絶対ありません

お熱は体に侵入した微生物を退治するために体が武器として一生懸命出しているものです。なので、お熱を出せる体力があれば楽にお熱を出せるお手伝いをするのが適切です。それにはゆっくり休ませてあげたり水分を上手に取らせてあげたりすることが大事です。

でも、お熱に弱いお子さんもいて、熱が出ると寝られなくなったりお水が飲めなくなったりする方もいます。解熱剤はそんなお子さんが上手にお熱を出すお手伝いをするお薬だと思ってください。

お熱が高いだけで、脳が壊れてしまうことは絶対ありません。ただ、お熱の中には頭の中が好きな微生物が原因で出るお熱や、微生物以外の理由で出るお熱もあります。その場合は熱を出しているそもそもの原因によっていろいろなトラブルが起こることがあります。

お熱以外のお子さんの様子、例えば目線が合いにくい、変なことをお話しする、反応が乏しいなど今までのお熱の時にはあまり見たことのない様子が見られたら病院受診を積極的にしてください。

のどに微生物が侵入して攻撃しているときに出る症状です。でも小さいお子さんの場合、何かを詰まらせたときにも出ます。遊んでいて急に咳き込んで顔色が白い時は急いで救急病院を受診しましょう。

それ以外で対応がいる咳としては、咳で吐いてしまう、横になれない、夜途中で起きてしまう、変な音の咳や呼吸をしている、走ると咳が出て遊べない、お話ししにくそう、といった症状を伴う時です。
悩んだ時も受診してみてください。

鼻水・鼻づまり・くしゃみ

保育園に行っているお子さんの大半でしょっちゅうご経験があるのではないでしょうか。
微生物を洗い流しているので、鼻水を取り除いてあげるのが一番いい対応です。つまり鼻吸引です。鼻がかめるお子さんはしっかりかめるといいですね。長引くと中耳炎になることがあるのが注意点です。

下痢

下痢

微生物がのどを通り越しておなかに侵入したときにおこります

微生物がおなかに定着しないよう、ウンチで洗い流そうとしているのです。
水っぽいウンチが続くと小さいお子さんの場合脱水になることがあり、白っぽいウンチのときは長引きやすいので、どんな下痢なのかも教えてもらえると判断しやすいです。血がまじる場合には少し強力な微生物のことがあるので、可能ならウンチをもって病院にきてください。その場合、ウンチに触れないよう気を付けてください。

お子さんの下痢は家族の方に移りやすいです。ご家族の方もよく手洗いをして、体調を整えて、病気をもらわないよう気を付けてください。生もののメニューも控えた方が無難です。

保育園や幼稚園に行っているお子さんは、おむつやトイレで通常どおり処理できるようになるまでは他のお子さんにうつさないためにもお休みしましょう。病気のお子さん本人も体力消耗が激しいので、十分に回復しないうちに登園すると違う感染症をもらってきて更に体調不良が悪化することがあります。

おなかを冷やす食べ物・飲み物を避け、一度にたくさんとらない

下痢の時は腸の消化機能が落ちているのと、食事が腸に届くと腸が必要以上に動いてしまい腹痛を起こすことがあります。おなかを冷やす食べ物・飲み物を避け、一度にたくさんとらないようにしてあげてください。油ものや柑橘系、加熱していない牛乳、香辛料の効いているものも腸の動きを激しくさせて腹痛や下痢を悪くすることがあるので控えた方がいいでしょう。

嘔吐

胃に炎症がおきて腫れて痛んでいるときにおこります。通常は半日から長くて1日で落ち着いてきます。
異物を拒絶している状態なので、腫れが落ち着いて気持ち悪い感じが落ち着くまでは水分も含めて摂取しない方がよいです。吐くときには胃液も一緒に吐くため、口からとったもの以上の水分が出ていくので、かえって脱水になりやすいため、がんばって水分をとるよりも吐かなくて済むように気を配ることが大事になります。

最後に吐いてから3,4時間たつと水分を少し含んでも気持ち悪くならないことが多いので、ペットボトルのキャップ一杯分くらいの少ないお水を飲ませてみて、15分くらい待っても吐かなければ繰り返し飲ませるようにして、少しずつ量を増やしてみてください。
食事はコップ1杯の水分をとっても吐かなくなり、食べたがる様子が出てからにしましょう。おかゆでなくても大丈夫ですが、油ものや刺激の強い味のもの、まだ食べたことのないものなどは避けて、量も控えめから始めましょう。
回復すると自分から食べたがるようになるので、それまでは無理強いしないようにしましょう。

頻度は少なくなりますが、感染症以外の病気でも吐くことはあります。吐く以外の症状が一緒にある、ぐったり感が強い、顔色が悪いなど気になる様子があるときは、原因をはっきりさせるためにも受診しましょう。